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車谷 長吉

なんで、「恐怖航海記」なんだろうと思い読み始めた。
車谷長吉は『塩壷の匙』以来。地味な親父という印象の作家だと思っていたけど、ここまでの人間臭さを持った人だとは知らなかった。実際、ところかまわず脱糞してしまうし、風呂が嫌いというのだから、この人ほんとうに臭いに違いない。
とにかく、世間にあわせることを好まず、それでいて謙虚な姿勢を持ちあわせた不思議な人だ。同行した女性衆や観光客の女性たちに恐れ慄きながら航海をする姿がほほえましい。乗ってからも世の中の縮図を見るような船上の閉鎖社会に辟易としているのだから同情すらする。
世界一周なんてしたくもないのに、奥さんの順子さんにせがまれて渋々乗船したというのだからほんとおもしろい人だ。
日記風に書かれているのだけど、旅で見たものだけでなく、過去の人との出会いや乗船客の行動観察、同行女性の起こす珍騒動、読書記録など、読むうちにどんどん引き込まれていく。人を見る目がとにかくおもしろい。すべて車谷さんのもつ人間味なればこそなせる技というところでしょうか。
このえらく人間臭い作家に、小説家としてではない人間的な魅力を感じました。どことなく風貌の似た山本一力にどうも違和感を感じる方におすすめの作家さんです。

[本▼▼▼▼▽]
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2006.11.06 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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