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海の仙人

絲山 秋子

著者の以前読んだ本がよかったので、その第二弾として読みました。
最初は軽いライトノベルのようでもあり、ほんとはどんな小説が得意な人なのかなぁなんて思っていたのですが...

後半に入ってくるとその奥深さに驚嘆。
驚嘆というのは大げさかもしれませんが、後で知った芥川賞候補という話に素直に頷けるような内容でした。
ファンタジーなんていう、神だかなんだかわからないようなおっさんが出てくるのですが、こいつを舐めてかかってました。
この人は神でないと言いたいのでしょうが、神みたいにしてしまうあたりのおもしろさ。
決して正解を出してこないやつです。
このなんだかわからないやつが、後々とても効いてきます(笑)
効いてくるということと、なくなってくるということが同義になっているすごさ。
九州や名古屋などの方言の使用も違和感なくうまく意味づけられている。
敦賀という裏日本もよい(ここはいい意味であえて裏と言いたい)。
そう言えば、瀬尾まいこさんもこのあたりを舞台にしてましたね。
部長職も課長職も意外なほど現実的でよい。
なんと言っても、登場人物の心の機微と絡み方が絶妙。
絲山さんのこのあたりの技術には舌を巻いてしまいますね。

どこをとってもいいのですが、あえてひとつあげれば、片桐の言った言葉。

孤独ってえのがそもそも、心の輪郭なんじゃないか?
外との関係じゃなくて自分のあり方だよ。
背負っていかなくちゃいけない最低限の荷物だよ。
例えばあたしだ。
あたしは一人だ、それに気がついているだけマシだ。


それぞれ何かを背負って生きてるわけですなぁ...しみじみ。
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2005.01.03 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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