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ウィリアム バーンスタイン

投資家によるありがちな文明史と高をくくっていたら、これがなかなかおもしろく読めました。それほど専門的なところに踏み込まずうまく要点を伝えようとしている本です。
なんといっても戦争や文化、政治といったものを主軸からはずして、経済の活力が豊かさ(繁栄)の根源あるいは原動力であると言い切っているところがストレートでわかりやすいです。無論宗教による違いも論外ということになります。この切り口を投資家ならではの極端な資本経済偏重の視点と穿った見方をすればそれまでですが、あながち極論とも言えない本質のにおいを感じます。少なくとも1800年代以降の驚異的な世界経済の成長を説明するに十分なもののように感じます。
著者は繁栄の要素を「私有財産権」「科学的合理性」「資本市場」「輸送と通信」の4つの制度と特定し、それを過去のオランダ、イギリスなどに照らし合わせ検証してみせます。この4要素は言われてみれば当たり前のようにも感じるのですが、それを言い切ってしまう潔さもいいですね。ジョン・ロック、ハレー、ニュートン、スティーヴンソン、エジソンなどの誰もが知っている偉人の話も理解を助けてくれます。
この本を読んであらためて感じたのは、日本が成功している国のひとつとしてあげられていること。早く4要素を備えた国にキャッチアップした国として紹介になっていますが、日本を客観的に見る上で参考になる話です。本書に沿えば敗戦後の判断は的確だったということでしょうか。
著者は豊かさが民主主義を育てるとし、その逆はむずかしいとも言います。貧困において民主主義の定着はむずかしいと。
終盤は所得格差や再配分の問題、先進国の搾取の問題、さらには豊かさの定義や将来への展望へとつながっていきます。
経済学ではなく「豊かさ」からの論考は斬新で興味深いものでした。

[本▼▼▼▼▽大盛]
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2006.10.23 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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