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河合 隼雄

ペルシア戦争を書いたカリア系のヘロドトス(前484~430頃)とそれを継ぐペロポネソス戦争を書いたアテナイ人のトゥキュディデス(前460~400頃)。共に政治的な問題から国を追われた身。
ヘロドトスは自身を「ヒストリエー(調査・探求)」と位置づけている。当時の歴史は現代とは少々異なるものだったらしい。アリストテレスが詩人と歴史家の違いからヘロドトスを歴史家とし、キケロはヘロドトスを「歴史の父」と呼んだ。トゥキュディデスはヘロドトスの歴史に想像や意図が含まれることを指摘するが、それもヘロドトスに敬意を表する立場からの発言だったようだ。それが、荒唐無稽なエピソードや多少の神話や伝承が含まれていたとしても、空想に支配された神話世界から人類が脱する契機となったことは間違いないのだろう。
問題は事実を精査しようとする姿勢にどの程度の想像や創作が許されるものかということなのかもしれない。「嘘つきヘロドトス」学派という研究者の存在は、神話伝承と歴史の境目に立ったヘロドトスの立場を感じられるもので興味深い。「歴史とは何か」「史実とは何か」という本質的なテーマに話はおよぶ。
この本は二人の生き様から歴史家としての検証、それぞれの著作内容の紹介まで幅広く読ませるものです。私のように、これらを俯瞰してみたい人には手ごろな入門書だと思います。

<覚え>
『歴史とは何か』E・H・カー

[本▼▼▼▼▽]
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2006.09.17 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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