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アイザック・B. シンガー

カフカという名前が眼にとまって手に取りました。ところが、カフカと関係するのは1編だけ、それもほとんどカフカに関係しない内容。残りの20の短篇はまったく無関係な話です。もしかして、作者の意図をわかってないだけかもしれませんが。
著者のアイザック・B. シンガーのお父さんはユダヤ教の厳格なラビだったそうで、本書に登場するポーランドのワルシャワにあるユダヤ地区からニューヨークに移民した男は著者自身と重なります。
ユダヤ教について人文書で読むことはできますが、こうして小説の形で読むと伝統的な価値観のおく深くまで分け入っていくようでとても新鮮です。ここまで宗教のしきたりに沿った生き方があるのかと思わずにいられません。これを理解するのは並大抵ではないですね。ユダヤ教独特の言葉やしきたりについての解説が各ページごとにいくつもされています。
小説そのものも理解しにくく、人間の何かについて書かれているのは感じられるのですが、それが何によって何をいわんとしているのかはわかりかねるところがあります。ユダヤ文化が壁になっているのか、イディッシュ語で書かれた原文のむずかしさなのか、それともノーベル賞作家ならではの高尚さなのかはわからないままです。

[本▼▼▼▼▽]
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2006.09.09 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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