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火を喰う者たち

フィリップ・ロス

フィリップ・ロスの名前にちょっとひかれて読みました。
学生時代に読んだ「乳房になった男」以来です。
実物を手にしてみると、思いのほか装丁が美しい本でした。

内容は性的に完全な自由人となることを信条とする老齢の男性の話。
普通の男性ではなく、文化人として社会的な地位を得ていながら鬱の症状を持つという設定。
いい年して精力旺盛なんてと、ちょっと冷ややかな見方をしていましたが、これが意外にも魅力的なんですね。
それは自由人を気取っているはずが、コンスエラという女性の虜になってしまっているおちゃめなところにあるのかな。
ちょっと強引すぎてどうかと思うところもありますが、これはこれでなかなかおもしろいおやじです。
ストーリー設定だけにとどまらず、文章としてもなかなか高尚で上質なもの。
実に大人の小説ですね。

97
わが情念を焼きつくし給え、欲情に病む情念、死を背負う獣性(ダイング・アニマル)に金縛りになった情念は、身のほどをわきまえぬ。」   - W.B.イェイツ -

自分にとってはいい意味で予想を裏切ってくれた本でした。
あとがきにある訳者上岡伸雄さんが言うには、フィリップ・ロスは最近充実しているとのこと。
いくつか読んでみようかと思います。


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2005.02.24 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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