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柄谷 行人

とってもおもしろく最近になく知的興奮を覚える本でした。あまりに新鮮で本質的でそれをここで整理して紹介することすら困難なほど。こんなことはめったにないのですが...
これまで社会構造に感じていた漠然とした疑問が、国家や貨幣、資本主義、交換、商品、官僚、搾取などの言葉で次々とあきらかにされていきます。戦争や経済格差、グローバリズムなどが一本の線でつながっていきます。あきらかにされればされるほどあきらめに似た気分にもなるのですが、遠い将来に向けたかすかな希望を感じたりもします。
経済学はもちろんのこと政治学や法律学、宗教学などの歴史もいっしょに学べてしまうお得な本でもあります。いっしょというよりも、もともとそれらが渾然一体となったものであることがわかります。とても大局的で爽快な一冊です。
マルクスを材料に話を進めるところも多いのですが、決して偏ったものではなく、基準にすえた上で持論を展開するところはとても好感がもてます。ホッブスやカント、プルードンなどもいいところわるいところを整理しながら引用されていて好感が持てます。こういう人を頭がいいというのかなぁと感心させられることしきりです。
最終的に各国が主権を放棄した世界共和国を目指すというのが論旨なのですが、話が壮大すぎてとてもじゃないけど手に負えません。負えないことによってこれほど痛快な気分にされるということもあまりない経験です。
戦争、環境破壊、経済格差を進める宿命を負ったともいえる国家と資本の暴走をとどめることができるのか。あきらめず考え続けたいと思います。
大学で使うテキストのようなタイプのもので決して読みやすい本ではないのですが、何者にも変えがたい信念と正義感を持ったいい本です。柄谷行人という人に強い興味を覚えました。

[本▼▼▼▼▼]
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2006.08.21 | 本  | トラックバック(0) | コメント(6) |

お久しぶりです。えんたつです。柄谷行人は昔から好きです。最近は本屋に行ってないので新刊が出ても気づかないことがあります。なんか嬉しくなってしまいました。

2006.08.22 15:20 URL | えんたつ #- [ 編集 ]

ご無沙汰しています。
柄谷行人名前はよく聞いていたのですが、読んだのは初めてです。すごく刺激を受ける本でした。知識人という感じですね。
e-honの新刊パトロールという仕組みを使うと指定した著者の新刊情報がメールで届きますよ。

2006.08.23 06:35 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]

情報ありがとうございます。早速試して見ます。なかなかブログの更新できませんが、いずれ僕のほうでも書評やりたいと思います。

2006.08.23 19:06 URL | えんたつ #- [ 編集 ]

えんたつさんの書評ブログ楽しみにしてます!

2006.08.24 06:21 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]

uotaさん、こんにちは。
私も、昨日、柄谷さんの本の感想をアップしたばかりです。
何という偶然!
私は『近代文学の終り』という本を読みました。
もう文学への興味は失われていて、
もっぱら国家論の話でした。
そしてこの『世界共和国へ』につながるわけですね。
是非、読みたいです。
『冷血』も読まれたのですね。
映画をきっかけにカポーティの本が続々と出るようですね。

2006.08.24 13:39 URL | LIN #- [ 編集 ]

こんにちは。
偶然ですね。同じときに同じ人の本を読む、とくにそれが柄谷さんのような場合はなかなかありそうでないですよね。
いい本でしたよ『世界共和国へ』。ぜひ読んでみてください。気宇壮大な心持ちに驚くと思います。

2006.08.24 23:23 URL | uota #ogz9v/Dw [ 編集 ]












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