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河野 博子

ジャーナリストが書いた本なので、週刊誌的な勢いを感じる新書です。
内容はアメリカの実態に迫るもので、日本にいると見えない世界が解きほぐされていきます。
ブッシュがどうして2004年の大統領選挙に勝てたのか。なぜあれほどイラク戦争ではなく中絶や同性結婚が選挙の争点になり、保守といわれる人たちが選挙の趨勢を握ったのか。
プロテスタントの「主流派」が少数となり、「福音派」と呼ばれる教義の原理原則こだわる宗派が勢力を伸ばす背景は何なのか。60年代、70年代に受け入れられたリベラルな思想はどうして弱体化しているのか。
アメリカはどうしてイスラエルを支持し続けるのか。それを実行するネオコンはなぜ宗教右派と連携することになったのか。そして、911の何がアメリカ人の心を揺るがしたのか。
アメリカが選択するマルチカルチュアリズムをはじめとした多様性(ダイバーシティ)において白人優越思想がどのように形成されているのか。
これらすべてがタイトルにもなっているキリスト教の「原理主義」で明確になっていく。
宗教右派が教派を超えて道徳でつながり、それら「キリスト教原理主義者」の存在がアメリカの行動を規定しつつあることが手に取るようにわかる。2004年のアンケートによると、キリストが処女のマリアから生れたと信じるアメリカ人が79%、聖書の記述がすべて現実にあったと信じる人が55%にものぼるという。今やビクトリア朝時代に描かれたほっそりしたキリスト像も筋骨たくましいキリスト像に変わりつつあるという。
宗教右派の動きや同姓結婚、中絶問題などが日本に伝えられることが少ないのは、そのレポートがボツになることが多いからだという。どうやら世界の実態を知れるほどまでに報道は公正ではないらしい。これは視聴者側の意識の問題なのだろう。
宗教問題のさらに先にあるグローバリズムの貧富の極大化の問題など本書に書かれていることは、アメリカの今を知るのに最適な一冊だと感じます。つながりにくかったアメリカのさまざまな動きが1本の線でむすばれたようです。

[本▼▼▼▼▽大盛]
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2006.08.13 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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