上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

amazonへ

森 絵都

森絵都さんの書く小説のおもいろさは、ストーリーとしての出来云々よりも生活の機微をうがつうまさにあると思う。とくに女性に共感する人が多いだろう。
そんな彼女の小説なのですが、私自身が好きなところは文章のうまさ。淀みなく流れることばの連なりに感じ入ることがしばしばあります。彼女が使う語彙やリズム感と相性がいいだけなのかもしれないけれど、それでもこの相性は捨てがたいものです。
今回は、一般的に見れば必ずしも順風とはいえないながらも、それぞれの信じる生き方をしていく人たちの切なくもどこか美しいさを併せ持つ物語。そんな生き方もいいじゃないと応援したくなる。
『いつかパラソルの下で』のようなヤング・アダルトからの脱皮に無理をしたようなところもなく自然な感じ。「器を探して」、「犬の散歩」、「風に舞いあがるビニールシート」など、いずれも劣らぬバラエティに富んだ短篇がそろう。単なるエンターテイメントから社会性を取り入れたものへの広がりも好感が持て楽しめた。
中でも男性を主人公においた『鐘の音』は新鮮。森絵都の新たな世界へのチャレンジとその可能性を垣間見せてくれた。ただし、ストーリーのちょっとしたぎこちなさは他作品以上に目に付くかもしれません。
今後に更なる期待を持たせてくれる新作でした。

[本▼▼▼▼▽]
スポンサーサイト

2006.07.30 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://slowfish.blog9.fc2.com/tb.php/1093-ea1a24a9

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。