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レアード・ハント

なんだか自分と向き合うための特別な時間をくれるような本でした。無の境地に誘われているような心地よさです。とにかく無垢で美しい物語。なければないほど、ほんとうのことを感じられるようです。
主人公のノアと手紙をくれるオーバルの少し知恵が足りない交流が、この世界の過剰なものをそぎ落として見せてくれるからかもしれません。亡くなった父親ヴァージルと母親ルービーとの記憶と心の交流も独特の世界観をもって読者の前に現れます。
過去と現在の境目なくそれぞれを行き来しながら、純粋に人の真理だけを淡々と語り聴かされているようでした。人間にとって普遍的なものがたくさん含まれている物語だと思います。
この本のよさは、柴田元幸さんがあとがきに書いている喪失感とかさびしさというような類のものではないと思います。それをフィルターにしたときに見える真理のようなものでは。
どのページから読んでも包み込まれるような圧倒的な静寂が無限に広がっていきます。
どこかでヤングアダルトとして紹介されていたような記憶があるのですが、とてもそんなジャンルで片付けられるようなものではないですね。
それにしても、この本の装丁は内容とあまりに乖離していて残念。

[本▼▼▼▼▼]

<覚え>
 ケリー・リンク『スペシャリストの帽子』
 ポール・ラファージ
 W・G・ゼーバルト『土星の輪』
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2006.07.23 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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