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小島 信夫

保坂和志の『カンバセーション・ピース』の文庫判の発売と時を同じくして小島信夫の新刊が出た。
自らと他者の関係を客観視したメタフクションであり、中心が移動するポリフォニック形式、さらに人称の不規則な移動。著者すらが登場人物にコントロールされているかのようにさえ感じるとにかく自由自在な小説。
こうなると、筋道たったストーリーもへったくれもなくて、絵画がセザンヌから抽象に向かったような可能性を感じさせられる。時間軸さえ定まらず、同じ話が重層的に出てくる。まるで同じ瞬間に複数の人が撮った写真を切り刻んだ上でひとつの写真としてコラージュしたような感じ。小説そのものが勝手に息づいているかのようです。まさに保坂氏の『小説の自由』をそのまま体現しているといっていいのでは。
見方によっては、痴呆症の老人が気まぐれに書いたもののように思えるので、この本を読むのは『小説の自由』の後にしたほうがよいかもしれません。
本書の中で触れられている小島信夫の『寓話』と『菅野満子の手紙』を読むとき、さらにその本質に近づけるような気がします。
小島信夫の好き嫌いは別にして、まちがいなく小説の可能性を感じさせてくれる作家ですね。

兄良一(本名は勇)
50歳で亡くなった前妻
後妻の愛子
脳性小児麻痺からアルコール中毒になり死亡した息子
安藤古本屋を営む息子
世話をしてくれる娘
知人の山崎勉(YT)
河野多恵子
知人で女流作家の大庭みな子(OM)
愛犬ジョン
小説登場人物浜中(小島)
小説登場人物謙二(小島)

[本▼▼▼▼▽大盛]
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2006.07.08 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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