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山田 宏一

映画の歴史から、技法、保存、作品、女優、観客まで、事実と思いいれをとり混ぜながら縦横無尽に話題が広がっていきます。決して理屈っぽいものでもないし、知識をひけらかすようなものでもなく、映画を好きだという気持ちが行間からじわじわと伝わってきます。著者から伝わるというよりも、読んでいる自分の中から湧き出してくるような感じというほが正しいかもしれません。それほど主観的なものが排除されています。引用が多いことが余計にそう感じさせるのかもしれません。そこが同様な映画本とは趣を異にするところでしょうか。
基本的に短篇エッセイのようなものが集められているのですが、それぞれがいろいろなところで有機的につながっているので、思わず読み進んでいってしまいました。体系的ではないけど気がつくといままでに感じられなかった映画というものの全体像が見えてくるような本でした。
これまでに観た作品ももう一度観たくなるし、観てない作品はなおのこと観たくなる楽しみもおまけにつきます。
『何が映画を走らせるか?』というタイトルは、それでも映画はつくられるというような意味なのかなと思います。それでも映画はつくられ先に向かうのでしょう。
映画というもののあれこれを知って、さらに映画を好きになりたい人におすすめです。特に前半がいいように思います。

サミュエル・ゴールドウィンのゴールドウィズム
「作家」は「脚本」でなく「演出」の中にいるという「作家主義」
誰もが自分の職業と映画批評というふたつの職業を持つ(誰もが許される映画批評)
映画保存を思い立ったアンリ・ラングロア(メリエスやリュミエールなどの発見)
本格的テクニカラーの『ロビンフッドの冒険』『天国への階段』『黒水仙』『赤い靴』
ジャック・カーディフの師と仰ぐカメラマン、グレッグ・トーランド(『市民ケーン』『怒りの葡萄』)
オーソン・ウェルズの仕掛けたマーキュリー劇場での火星人襲来
『戦艦ポチョムキン』エイゼンシュタインの盛衰
レフ・クレショフにはじまるモンタージュ技法
ジーン・セバーグのカメラ目線
『めまい』のグリーン
ヒッチ・コックの愛したグレース・ケリー
アメリカの監督を体言するハワード・ホークス
マーチン・スコセッシの『私のイタリア旅行』
ロベルト・ロッセリーニの『無防備都市』
『イントレランス』に影響を与えた『カリビア』
ヌーベル・ヴァーグにつながったネオレアリズモ
メリエスにシネマトグラフの権利を売ったリミュエール兄弟の父
ゴダールの『ウィークエンド』
完全主義者の黒澤明と間に合わせのマキノ雅弘
映画評論家ポーリン・ケイル
ハリウッド映画音楽を確立したコルンゴルト
ロマンティック・コメディの名優ケーリー・グラント
フランス前衛の真の父アベル・ガンス
ブルニュとダリとガラにインスピレーションを得た小説『ジュールとジム』

[本▼▼▼▼▽]
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2006.06.27 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












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