上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

おわりの雪

ユベール・マンガレリ

貧しさと悲しみを素直に受け止め、トビの姿に空想を語る主人公の少年。
それを暖かく受け入れる父親とそっと見守る母親。
少年は養老院での散歩の仕事で得る収入をディ・ガッソの店で売られているトビの購入のために蓄える。
少年の創造することと彼の知らないところにある現実が、少しずつ近づいて離れていく。

養老院管理人であるボルグマンとの子ネコの話は子供のころ経験した子犬の記憶と重なる。
死を見ながら生きる意味を感じたときでした。

雪の中にいるような静けさと凛とした空気に包まれる小説です。
時間をかけてゆっくりゆっくり読むといい本だと思います。
父と子の間で交わされた美しい思い出にあふれます。
短いセンテンスの連続がとても瑞々しく、行間に子供のころのたくさんの記憶がよみがえってきます。
短編の名手と言われるアリステア・マクラウドの作品に似た印象を持ちました。
そう言えば、あちらも新刊で「彼方なる歌に耳を澄ませよ」が出るそうです。
こちらも楽しみです。
スポンサーサイト

2005.02.12 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://slowfish.blog9.fc2.com/tb.php/104-9739fed3

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。