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カズオ イシグロ

いまや、実力派にして人気作家のカズオ・イシグロに物申すなどということは相当の勇気がいる。だれもが高い評価をして止まない国際的な作家の一人です。
でもあえて異を唱えることをお許しいただくと、この人の一人称の語り口はまどろっこしくて性にあわない。『日の名残り』しか読んだことがないので決め付けるのもどうかと思いますが、少なくとも翻訳者の同じこの2冊は同じ語り口。
ストーリーのほうは私キャサリンと友人のルースとトミーの交流を描きながら、彼らの暮らすヘルムーシャの施設の実態がミステリアスに描かれていきます。読んでいてもこれがいつの時代なのかさえわからなくなるほどに言葉を選び抑制された描写が印象的です。
ジュディ・ブッリジウォーターの「オー、ベイビー、ベイビー、私を離さないで」(『夜に聞く歌』)が真実の声を伝えようとするかのように主人公と読者を惹きつけます。
社会問題を含んだこの作品の主題にリアリティを感じるかどうかが、読後の評価を決めるように思います。

[本▼▼▼▼▽]
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2006.05.30 | 本  | トラックバック(0) | コメント(6) |

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