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ミカエル・ニエミ

スウェーデン北部トーネダレーン地方の辺境にあるバヤラ村を舞台にした、主人公とニイラの青春物語。
子供ならではの思慮のなさと冷めた目線にいっきに引き込まれてしまいました。かわいいとかなつかしいではない、鋭利な感じさえする感覚描写はなかなか好きです。そこには、きれいごとではない、臭い立つような青春があります。
彼らの生活は、ときにいたずらや暴力が過ぎるほどに自由奔放。世界から閉ざされてしまった寒村、あるいは閉ざされていると思っていた少年の暮らす世界がとにかくおもしろい。
その上、親類縁者や学校の関係者、近所の人々のおかしいことといったらないです。都会ではめったに合えないような本音で生きている人たちばかり。父親から地元の憎しみと肉欲と恐怖を教えられ大人になるなんてところもなんだかうれしくなってしまいます。
そんない田舎なので、ビートルズのシングルレコードが世界へつながった唯一の窓だったわけです。フィンランド語で言う「クナプス(男らしくない)」かどうかが彼らの基準。だけど、バンド活動も結局「クナプス」になってしまうという自己矛盾。
スウェーデンの映画や小説って田舎的なスタイリッシュさがたまらないですね。日本の屈折した青春小説と比べると、そのあまりのみずみずしさに驚きさえ感じます。
著者独特のコミカルな目線と独特のリズム感、ふるさとへの暖かいまなざしを感じさせる小説でした。
ただ、翻訳がいまひとつぎこちなく感じてしまうのが残念なところかな。

[本▼▼▼▼▽大盛]
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2006.03.26 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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