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森 達也

グレート東郷をどこで見たのだろう? 森達也と同じく不思議といえば不思議。国際プロレスだったような気もするけど、その記憶も定かではない。ゲタを履いて日の丸の鉢巻をしていた姿が脳裏によみがえる。
この本は公私にわたり悪役として名を売ったグレート東郷のほんとうの姿を探ろうとするもの。そこに注目しすぎると肩透かしのような面もいなめない。ただ、プロレスが持つよい意味でのいかがわしさや戦後の日本を救った栄光の時代は今でも輝いているように感じます。
グレート東郷がどこの国の人であるかどうかよりも、当時のプロレスが日中韓の国籍を超えた世界にあったことが感慨深い。
森達也はそこにナショナリズムの問題を結びつけようとするが、民衆がそれぞれの立場で戦後を生き抜いたという姿がなぜか心を打つ。
まちがいなくしたたかな時代だった。自分の過去すら意味を持たない時代だったのだろう。
後半のグレート草津を訪れるところで、虚構と実像が表裏一体となっていくあたりはとても興味深く読めた。人の真理を考えると、政治や経済などは虚構で、プロレスこそが実像という気さえしてくる。サーカスに人生を見るようにプロレスに真実を感じるというというと言い過ぎだろうか。

[本▼▼▼▽▽大盛]
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2006.02.28 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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