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三崎 亜記

三崎さんの第二作めも、前作同様の社会風刺小説ですね。「二階扉をつけてください」では疎遠な近所付き合い、「二人の記憶」なら単なる持ち物としての恋人、タイトル作になっている「バスジャック」では犯罪に対するノーテンキさ、そんなことが皮肉っぽくおかしく書かれていました。前作よりもいろいろな可能性を感じる短篇がそろっています。それぞれ少しずつ違いがあって楽しめました。
ブラックな風味がそれほどきついわけでもないので、皮肉が皮肉に感じられずユーモア小説に思えてしまうところもありますが、それがちょうどいい頃合いです。
新聞の4コマ漫画や雑誌の風刺画に気の利いたものを見かけなくなって久しいですが、こういう形でも残るのもよいことかも。
売れ筋の小説にありそうでないところをうまく押さえたなという印象です。
なぜかこういうものに文化の豊かさを感じてしまいます。

[本▼▼▼▽▽特盛]
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2006.01.15 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |