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ピーター・ボグダノヴィッチ

禁酒法時代の詐欺師コンビのお話なんですね。
それも親子だか他人だかわからない大人と子供。
実生活ではテイタムとライアンは親子なわけですから、妙な気分。
この映画、珍しく何がいいといいにくい作品でした。
きっと時間がたつにつれてじわじわくるのでしょう。
喜劇のようで喜劇でなく、悲劇のようで悲劇でない、なんともいえないポジションの取り方がいいのかなぁ。
テイタム・オニールがかわいいなんていうのは、ありきたりで的を得ているとは言いがたいし、人生劇というには軽やかすぎるし、ロードムービーなんてジャンルではおさまらない。
好きなのはダンサーのトリクシーが出てくるところというとちょっとひねくれすぎでしょうか。
でも、きっと彼女のファンはいるはず。
なんだかんだ、彼女がでてくるところが一番好きですね。

というようなことを書いていてふと気がついたのは、この映画わざわざモノクロで1930年代の映画を模しているということ。
実は、そのまがい物ぽいところが、心地いいのかもしれないですね。
まさに映画全体が詐欺師にだまされたような爽快感を演出しているのかも。
全編、嘘やインチキ、偽者、犯罪のオンパレードなのに、気がつくとアディのモーゼに対する思いだけが本物になっていくんですねぇ。
そもそも詐欺師役のテイタムの名前が旧約聖書のモーゼと同じいうのも胡散臭くて、意味深ですものね。
そう考えると、もやもやしていた気分がすっきりしました。
あわててペーパームーンの歌詞を調べてみると、張りぼてだらけの中で心だけは本物ということを歌っているのだそうで、思わず納得してしまいました。
これはまぎれもない名作ですね。

[映画▼▼▼▼▽大盛]
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2005.09.22 | 映画 | トラックバック(1) | コメント(0) |