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テオ・アンゲロプロス


カンヌにあわせてケーブルでテオ・アンゲロプロスの作品が放送され、「ユリシーズの瞳」以来ひさしぶりに楽しんだ。
楽しみに取っておいた代表作の数々がまとめて放送されたのはうれしい限りです。
4時間の大作「旅芸人の記録」をはじめ、以前観た「ユリシーズの瞳」ももう一度鑑賞したいと思っています。

まず最初に見た「シテール島への船出」は、同名映画を製作中の監督アレクサンドロスを主人公にした劇中劇的な作品。
32年ぶりに故郷へ戻ってきたかつて革命の闘士であった父親の、国籍もなく自分の居場所を得られないという戦争の傷跡をテーマにしたものです。
現実と劇中劇が重なっていくあたりはアンゲロプロスの十八番。
ほんとうまいと思います。

それにしても、この監督の叙情的な作風にはいつも感心させられます。
この作風が癖になるとなかなか抜けられなくなってしまいますね。
比類のない映像美、長まわしの味わい深いカット、幻想的な物語構造など、これほど芸術性にあふれた作品を撮る監督も少ないのでは。
それにしても、どうすれば普通の自然や生活をこれほど詩的な映像にできるのでしょう。
決して明るくないのに、何度も観たくなる不思議な作品のひとつです。
人の深層に訴えかけるようなところがいいのかな。
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2005.05.23 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |