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青木 淳悟

チラシ配布で生計を立て、盗んだ新聞広告に言葉を書き綴る青年。
ユルバン師の「護符」とニコライ先生の「京大式カード」を思いつつ洒落で始めただけのチラシメモ。

読み始めたときはなんじゃこりゃ?と思いました。
しばらく読んでも、なんじゃこりゃ?
そして、主人公の書く文章が雑記と評されたという一文を見て気がついた。
そう、これはまさに雑記!
頭の中の混乱と感動がそのまま文字になっていく。
ただ、そのあたりにあるようなムダ書きではなく、極上の雑記なのです。
何が極上かというと、タイトルにもあるとおり雑記のくせに才気あふれるメルヘンになっている。
メルヘンといってもおとぎばなしのようなものではなく悪夢のような風合い。
詩でも小説でもなく雑記という新しいジャンルが生まれたようにさえ思える作品です。

藤沢周が指摘したとおり、ウィリアム・S・バロウズの「裸のランチ」を思い起こさせる。
著者も認めていたから間違いないのですが。
まったく同感です。
ひどく感性を刺激された1冊でした。
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2005.04.16 | 本  | トラックバック(1) | コメント(0) |