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百鼠

吉田 篤弘

表題作の「百鼠(ひゃくねずみ)」は動物の鼠かと思っていたら、江戸時代に使われた灰色の呼び名の100種をさすのだとか。
要は、白でも黒でもない灰色のこと。
ストーリーのほうは色とはあまり関係なく本を書く人のアイデアのもとを擬人化したような不思議な話。
それも三人称表記に限定しているというこだわり。
あくまで感じであって、わかったようなわからないような、なんとも不思議な世界観はいつものクラフト・エビング商会。
天上にあるようだし、自分の中にあるようだし、どちらが現実なのかわからなくなるような異空の世界。
ほんと妙な話です。

他の作品はもうすこし現実的ですが、吉田篤弘氏のいつもの感じの作品。
なぜかはわからないですが、大人の童話としてときどき読みたくなるやつです。
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2005.02.23 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |