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火を喰う者たち

デイヴィッド・アーモンド

これは、ほんとにいい本でした。
読後に何を書けばいいのかわからないほど。

訳者の金原瑞人によるとデイヴィッド・アーモンドの本はイギリス本国でもベストセラーになるものではなく、どちらかというと読者を選ぶタイプの作家だとか。
まさに本に選ばれてしまったということか。
運命の本に出会った気分です。

キーバ危機の起こった1962年10月、炭鉱のある港町キーリーベイに暮らす人たちの”奇跡”の物語。
俗に言われる”奇跡”は何も起こらないのですが、ここに書かれているすべてが奇跡のように切なくも輝いて感じられるのはどうしてだろう?

214
キーリーベイ。世界の片隅。広大な宇宙のちっぽけな片隅。なんのとりえもない場所。
石炭だらけの海のそばの石炭だらけの砂浜。ぼくたちはとるに足らない存在だ。
この地球上のすべてのものがちっぽけな存在なのかもしれない。たとえ何が起こっても、星は輝きつづけ、太陽は輝きつづけ、世界は回りつづける。闇と無の中を。だがそれが、ぼくの暮らす場所、僕の愛する人々の暮らしている場所だ。母さんと父さん。エイルサ・スピンク、ミスター・スピンク、ロシュとヤック、ポニーのウィリバーフォース、奇跡の小じか。ジョセフ・コナー、ジョセフの父さんと母さん。ダニエル・ガウワーとパットとポール。砂丘にいるマクナルティー...


購入決定。


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2005.02.21 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |