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  スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考

藪下 史郎 荒木 一法

グローバリズムの問題は90年代末から言われていたことだけれど、その理由を知りたくて本書を手に取った。
反グローバリズムの旗手スティングリッツ教授の講演をまとめたものだが、とてもわかりやすいものになっている。

グローバリズムとは、制度上の規制緩和ないし自由化によって、国家間の労働や財・サービス、そして資本の移動が活発になった結果、国家間の相互依存関係が強まったこと。
公的機関の介入をできる限り排した自由な市場経済にこそが各国経済の潜在能力を最大限に引き出す「ベスト・プラクティス」である。


基本的にはケインズを支持し、グローバリズムはアメリカと欧州などの先進国を豊かにするだけのものであったという批判的な立場に立った内容。

東アジア諸国もその恩恵を受けた側にあたるが、その理由は資本市場の自由化を促すIMFの助言をすべて受け入れなかったからだという。
一方、それを忠実に守ったアフリカのサハラ以南の国々のような最貧国では一人当たりGDPが2から3%下がったという。
ラテンアメリカでも独自の政策を取ったチリ以外の国々も、すべてGDPのの下降を余儀なくされている。
グローバリゼーションは一国の行動が全世界の経済に影響するので、本来は国際機関がその影響を調整すべきなのに、IMFをはじめとした国際機関がこの機能を果たさないばかりか逆行したというのが本書の論旨になっている。

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2004.11.21 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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