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みなさん、さようなら。

ドゥニ・アルカン

余命わずかの元大学教授の偏屈おやじ。
顔をあわせればと口げんかになる息子。
それでも父親になんとか孝行しようという気持ちが残る。
そんなこととは知らない父親は、忍び寄る死の気配におびえながらも明るく平静をよそおいながら入院生活を送る。

自ら人生の最期のときを受け入れる人とそれを見守る人。
人と人の関係をいろいろ感じる作品でした。
死をテーマにしながらも、ユーモアを交えながら生きることのすばらしさを歌った作品だと思いました。

人生の最期のときにしてあげられることってなんでしょう。
あくまでも明るい雰囲気を取り繕うこと、それとも法を犯してでも痛みを和らげる方法を探してあげること。
ほんとうのやさしさって理屈じゃないものなんだろうなと思います。
大切なのは本人の尊厳なのかなぁ。

出演者がいい感じの人が多いのもこの作品をよくしている一因のようです。
カナダの人はいい人が多いのでしょうか。
アメリカにはない心の余裕のようなものを感じました。
老後をカナダで暮らしてみたくなりました。

ドゥニ・アルカン監督の人柄と出演者の思いが見事に現れたまぎれもない傑作です。

原題「蛮族の進入」に込められたアメリカ批判、邦題の「みなさん、さようなら。」の美しさ、ともにこの作品の主張をうまく表現されていておもしろく思いました。

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2004.11.06 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |