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ションヤンの酒家

霍 建起(フォ・ジェンチイ)

小さな夜店街「吉慶街(ジーチンジエ)」で鴨料理の小さな飲食店を切り盛りするションヤン。
彼女のまわりには厄介な人間関係ばかり。
家族を捨てた父親、麻薬で投獄されるジュウジュウ。
お店の常連でションヤンに恋心を寄せる中年男性の卓さん。
贅沢な義理の姉との不仲。
流産したときに義理の姉に代わって育てた甥のトライ。
複雑な人間関係に八方ふさがりの生活が繰り返される。
安らぎを得る家族をもてないまま、災難を振り払いながら強くきていくションヤン。
「わたしはいつでもここにいるわ」という言葉が彼女の生き方のすべてを物語る作品です。
原作が女性という監督のコメントに納得させられます。
主演のタオ・ホン本人とションヤンが同一人物に見えないほど違っていたのには驚きました。

現代中国が舞台ですが、戦後の日本の闇市のような「吉慶街」。
それと対峙するように林立する高層ビル群。
混沌としたエキゾチズムにあふれる映像に思わず目を奪われます。
カメラの明暗や水や雨の使い方がとても上手で関心しました。
スチールとしてもきれいなカットがいたるところにあります。
街とストーリーになんともいえないエロティシズムさえ感じさせられますね。
「吉慶街」に生きる人たちの息遣いさえ聞こえてきそうです。

どんな国よりも興味を抱かせてくれる中国に私は首っ丈です。
DVDのオプションで重慶の観光案内がついているのはご愛嬌。(笑)
あぁ、早く中国に行きた~い。

重慶渝中区長江ロープウェイ
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2004.09.26 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |