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チェチェン やめられない戦争

アンナ・ポリトコフスカヤ

先日の北オセチアのベスランで起こった学校占拠爆破テロの記憶は新しいところ。
ここ数年のチェチェンをめぐる惨状には目に余る物がある。
いったい何のために誰が戦っているのか。
それがなかなかわかりにくい。
実際、西欧諸国もあたらずさわらずというのが現状のようだ。
少しでもその実体を知りたいと思ってこの本を読んでみた。
最近の各紙書評にも必ず登場している本なので客観的に知るのに適しているのだろうと思う。
読んでみて感じるのはまちがいなくチェチェンの中心都市グローズヌイが政治・経済のいずれにおいても戦略要所であるという事実。
ここでも紛争地の例に漏れず、独立しても十分やっていけるだけの石油資源が埋蔵されているという。
必ずしもこれが一番の理由ではないかもしれないが、独立をめぐって紛争が起こる理由のひとつであることは間違いない。
全体を読んで感じるのは、プーチン前のクレムリンの無策とプーチンの権威主義、さらにはチェチェンを牛耳ろうとした戦闘力だけで政治的に無能の野戦司令官たち、加えて外部から流入してきた余計なイスラム過激派。
そして、それらの犠牲となる罪もない市民たち。
まだ、半分ほどしか読み進んでないけれど、いてもたってもいられなくてこの記事を書くことにした。
すでに目的を失ってしまったような戦闘状況の中、何の罪のない市民が次々と殺されていく。
テロを駆逐するはずの連邦軍による凄惨きわまりない行動に大儀などあるはずもない。
これ以上の連邦軍による意味のない虐殺をなんとしても止めないと。
掃討作戦で連れ去られた人を助けるためにお金を要求する連邦軍を許すわけにはいかない。
殺した無実の人を引き渡すためにさらに高額な金額を要求することに何の意味があるのか。
人間狩り状態のチェチェンに目を向けないと、罪のない家族を惨殺され取り残されたものにできるのは自爆テロだけだろう。
自分がこの状況に置かれたなら間違いなく自爆テロを行うだろうと思う。
ここで起こるチェチェン市民による自爆テロこそが唯一意味を持つことのようにさえ思えてくる。


チェチェン総合情報

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2004.09.28 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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