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家守綺譚

梨木香歩

やっと読みました。
評判に違わずいい本でした。
植物をタイトルにした短編が28編、時代設定が100年前ということで当時の風情を感じさせる描写に心和みます。
それぞれの散文に、河童や家守、狸、白鷺、白蛇などのさまざまな動物が出てきます。
それに死んだはずの高堂が掛け軸の中から気まぐれに現れ、飼い犬のゴローとなにかにつけてからんでくる。
あるものないものがいろいろと登場してくるわけですが、読みながら感じるのは、それらを通じてみごとなまでの自然賛歌になっていること。
梨木さんの文章もとても美しく、一編一編を少しずつ味わうようにしながら読みました。

この本を書いたという想定になっている学士綿貫四郎の友人が、「村田エフェンディ滞土録」の主人公で土耳古(トルコ)に行っている村田というのもなかなか楽しいものです。
この先も登場人物の誰かが別の本の主人公になって出てくるのかも。

小説ってほんとうに楽しいなぁと思える一冊でした。
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2004.08.30 | 本  | トラックバック(0) | コメント(0) |

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